経営者まがいの事をさせられそうになった(その2)

違う世界を見る

私は、経営者まがいの彼に、優しく丁寧に話してみました。「自分で営業をして、自分の仕事を自分で取って来ることが出来たら、飛び上るほど嬉しいぞ!誰だって最初から上手くはいかない。やってみよう!全力でサポートするから。」

彼の返事はあっけないものでした。「自分には出来るイメージがわかない。それ以前に、そういう苦労をしてまで仕事を取って来たり、活躍出来る人間になりたいとは思わない。」私は心の中で「このやろう!甘ったれやがって!」と一瞬怒りさえ覚えましたが、落ち着いて「成功しても失敗しても、やってみることで君が今までに見た事のない世界を見ることが出来る。とにかくやってみよう。」

 

少林寺の話し

私は若い頃に少林寺拳法を修行していました。どの武道の技も同じですが、やみくもに力任せにやっても上手くは掛りません。腕十字という技があります。私が若さと力任せに稽古をしていたところ、師匠が見るにみかねて指導してくれました。

相手がひるんだ瞬間に、相手の腕の裏に自分の腕を差し込み、胸を張り背筋をのばして、ほんの少し力を加えると、テコの原理で相手には我慢できない激痛が走ります。教えてもらったとおりにやると、いとも簡単に上手く行くのです。

私はこの話しを、経営者まがいの彼にしてみました。「師匠や先輩が、こうしたら上手くいくからやってごらん、とアドバイスしてくれたら、まずは素直にやってみる。すると今までの自分が知らなかった世界が見えてくる。」

彼の返事は・・・

 

つづく

この記事を書いた人

たかまさ

たかまさ

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