テニスは、平均寿命を延ばすスポーツの第1位であるという(出典:コペンハーゲン調査,デンマークのコペンハーゲン市民8,600人を、25年間にわたり追跡調査)。その結果、運動しない人と比べ、テニスをする人は9.7年も平均寿命を延ばすらしい。
私は、一年半ほど前に初めてラケットを握った。スポーツをすることは大好きなので、今までにも多くのスポーツをしてきたのだが、テニスはやったことがなかった。その理由は、私が大学生の頃はテニスブームで、学生から社会人まで多くの人がテニスをやっていたからだ。ようするに、「ブーム」であったり「人と同じ」ことが大嫌いなので、嫌悪感さえ覚えていたからだ。何気なく始めたテニスであるが、始めた頃は平均寿命を延ばすスポーツであることなど全く知りもせず、逆に知っていたら、「人と同じ」ことを嫌う感覚から始めなかったかもしれない。
平均寿命を延ばす理由は、仲間とのコミュニケーションが多いことから会話や笑顔が生まれ、息を止めるほどの激しい動きが連続するものではないので有酸素運動になるかららしい。なるほど、納得である。
ところで、最近、テニス仲間の年齢を聞いて「えぇー!」というほど驚いた。86歳の貴婦人、84歳の老紳士、77歳の現役経営者・・・、この中に混じり、私なんて赤ん坊のようなものだった。しかも、皆さん車を運転して来るのだ。ここは東京郊外とはいえ、交通量の多い都内なのだ。刺激になったなど通り越して、100倍元気をもらった。そろそろ第一線を退くか、車の運転も減らそうか、などと考えていたのが全て吹っ飛んでしまった。
こうした仲間と出会えたのは、私の人生にとってこの上ない「財産」となった。
皆さん、すごい!