「立山カルデラ」
と聞いても一般の方々はピンとこないのではないだろうか。
登山の対象としての立山、アルペンルートなどの観光地としての立山は有名であるが、ほとんど知られていない立山の顔もある。「立山カルデラ」である。
アルペンルートの途中、弥陀ヶ原で途中下車をすると、カルデラ展望台(松尾峠)へ行くことが出来る。そこでは、積雪期以外の間、盛んに砂防工事が行われている。この山奥の土砂が、富山平野へ流出するのを防いでいるのである。
富山平野は過去に何度も土砂流出に襲われてきた。特に、江戸時代の安政五年の災害は大規模であった。そのことは次回詳しく書くとして、立山の裏の顔としでもいうべきか、立山カルデラを一度眺めに行ってほしい。