私は、(株)防災地理調査という会社を経営しています。
今日は、私がどうしてこの会社をやっているのかの目的を話そうと思います。
いつも、ふざけた記事ばかり書いていますが、本当は真面目なんですよ。
皆さん、防災で1番大事なことは、何だと思いますか?
災害から自分の命を守るために1番大事なこと。
災害に関する専門的な知識でしょうか?
避難訓練でしょうか?
あるいは被災経験でしょうか?
・・・違います! 被災経験はしたくないですよね!
勿論、災害の知識や避難訓練も大切です。しかし、1番大事な事ではありません。
津波警報が出たら近くの高い所へ逃げる、雨の降り方が尋常でなかったら早めに避難する。これらは、皆さん知っていますよね。子供たちも知ってます。
じゃあ、あとは何が必要なんでしょうか?
自然災害は、千の現象があれば千の違いがあります。同じパターンの災害は歴史上一つもありません。でも、千の知識を身につけたり、千の避難訓練なんて、出来ませんよね。
1番大事な事は・・・
「自分は生きる価値がある人間だ」という強い意識を、一人ひとりが持つことです。
生きる価値がある人間が、津波警報が出た時に海を見に行きますか?
生きる価値がある人間が、雨の降り方が尋常じゃないと思った時、避難指示が出るまでじっと待っていますか?
・・・少しでも早目に避難するはずです。
先日、小学校の講演で、こんな話をしました。
「君たちは生きる価値のある人間です!将来、イチロー選手のようになる人もいるかもしれません!ノーベル賞を取る人だっているかもしれません。皆さんは全員、生きる価値のある人間です!」
・・・子供たちの目が輝くのが分りました。
そして、数日後、子供たちから感想文が届きました。
「僕たち、生きる価値のある人間って言ってくれて、とっても嬉しかった!これから、災害なんかに負けないで生きて行きます!」
「自分は生きる価値がある!」そういう強い意識があれば、千の現象に対しても、生き抜くための対処の方法は必ず見つかるはずです。「見つける」はずです。
この世の全ての人は「生きる価値のある人間です。」
忘れないで下さい。