300時間の法則

トリチウム、処理水、汚染水、炭素14、海洋放出、、、
何が問題の本質なのか。全くの異分野のことは自分でしっかり調べて勉強しないと本当のことは分かりません。それは誰でも同じだと思います。今回も勉強しました。ただ、今回は、原発と放射能、それを動かす社会・政治的な問題の勉強を過去にしっかりした土台があったので、5時間ほどの勉強で本質が見えました。自然環境に対する問題は当然ながら、社会・政治的な問題の本質を捉えることが重要です。

私は、全くの異分野かつ初めてのことで問題になっていることの本質(本質といっては言い過ぎかもしれません。何が問題なのか?誰の発言が正しくて、誰がハッタリを言っているのかの区別ができるくらいになること)を身につけるまでに、およそ300時間の勉強を要します。一日10時間の勉強をすれば一ヶ月ということです。博学な人は、異分野のことでも、初めてのことでも、もっと少ない時間で身につける事ができるのかもしれませんが、私は300時間くらいが必要です。ですから、「300時間の法則」というのは、私の個人的なことです。

原発事故、放射能、線量の時もそうでした。本を読み、ネットで調べ、専門家の講演を聴きに行き、そんなことをトータルで300時間くらいすると自分なりの基礎知識が身につき、真実を語っている人、嘘を言っている人、理解できていない人の区別がついてきます。コロナ、ワクチン、パンデミックもそうでした。また、知識だけでなく体を使うことも同じで、少林寺拳法で黒帯を頂くまでの時間も、ダンスレッスンなどで初めてのインストラクターのレッスンに急に参加しても、なんとかついていけるレベルになるまでの時間もほぼ同じでした。ただ、武道やスポーツは、一日に10時間も出来ませんから、そうなるまでには何年も掛かります。

そう考えると、私自身は自然災害や防災の専門家の一人ですが、一般の方々が、災害のことをよく理解していなくても当たり前だと思います。しかし、逆に、自分でしっかり勉強しない限りは、どんな防災の勉強会や講演に参加しても基礎知識や本質を見分ける能力は身につかないともいえそうです。

写真は、美瑛の美しい丘、その上をゆったり流れる雲を眺めていても、炭素14、トリチウム、海洋放出の問題、そして十勝岳噴火災害と防災のことばかりを考えているのです。私の頭の中を覗ける人がいたら、笑ってしまうでしょうね。

人は、全く新しいことを身につけるまでにどのくらいの時間を要するのでしょうか。人によってかなりの差があるのだと思いますが、競争することでもなく、比較しても意味もないことですが、今起こっている問題の本質を「知る」ことは大変重要です。特に、社会問題に関しては。自分でしっかり勉強しないと振り回されてしまいます。

余談になりますが、自分で勉強して知ったことを、他の人へ「正しく」説明できるようになるまでにはその約3倍の時間、講演やその分野の学会でも発表できるようになるには約100倍の時間が必要です。あくまで私個人の実際の経験からの目安です。頭脳明晰の人はもっと簡単に身につけられるのでしょうが。私は、自然災害や防災のことを講演や学会で堂々と発表できるようになるまでに約10年掛かりました。しっかり勉強して10年です。それでも早い方と言われることもあります。

今回は、この辺で。読んで頂き、ありがとうございます。

この記事を書いた人

たかまさ

たかまさ

1.全国各地の地理調査と現地写真
2.出張先で見つけた美味しい食べ物や隠れた名店
3.経営者から見た会社経営のいい話しや裏話
4.専門家としての防災の話し
5.家族や友人との楽しい話し

このような話題で、お役に立てれば幸いです。

詳しいプロフィールは、こちらをご覧ください。