この本から学んだ事 「歯を磨いてもむし歯は防げない」前田一義(2024)

スウェーデン人は、佐藤の消費量が日本人の2倍なのに、むし歯は日本人の半分なのだそうだ。
何が違うのか、その原因の追跡と虫歯にならないための日頃の対策をまとめた本である。

フロスは虫歯予防、歯間ブラシは歯周病治療のための道具。

定期検診がとても大事。

フッ素の多い歯磨き粉が有効である(しかし日本の規制から、1500ppm以上の高濃度フッ素のものは売られていない)。フッ素配合の歯磨き粉を使い、歯磨きの後は僅かな濯ぎが良い。歯磨き粉を吐き出すだけで濯がなくても良い。何度も沢山濯ぐのは日本人特有であるらしい。歯磨きは2分程度で十分。

何も食べていない時の口の中はpH7の中性が保たれている。食事話すると酸性となる。pH5.5以下の賛成になると脱灰が始まり、歯は酸によって溶け続ける。ただし、食事の後は唾液の働きでやがて中世に戻る。したがって、食事を終えたら物を食べることはしない。ダラダラと間食するのが一番悪い。

コーラを飲みながら仕事するなどはもっての外であるが、割と気づかないでいる物として、スポーツドリンク、栄養ドリンク、乳酸菌飲料、のど飴などがある。体に良さそうだから問題視しなさそうだが、糖分が多かれ少なかれ入っているからだ。あとこれも気づかないでいることが多いが、レモン汁やお酢ドリンクなどの酸っぱい物である。「酢」は酸性なので、間食的に飲み続けるのはやめた方が良い。問題ないのは、「水」、「お茶」、「コーヒー」、「ジン」、「焼酎」、「牛乳」などであるようだ。

虫歯や歯周病になりやすい人の生活習慣として、タバコを吸う人、口呼吸の人。理由は、口の中が渇き、唾液の量が少なくなるからである。

歯科医の家族は、虫歯になっても「銀歯」は選ばない。銀は錆びるから、銀歯と健康な歯の間に隙間が生まれるからだ。溶けにくく錆び難い「金」を選ぶ。金は、ツルツルしていてプラークも付きにくいのだそうだ。

人工歯には「ジルコニア」を使うのが主流。強く綺麗で、サビも変色もなく、天然の歯と見分けがつかないくらい。

インプラントよりもブリッジの方が優れている治療法であるらしい。インプラントは、食べ物の中に砂が混じっていても分からないこともあるようだ。インプラントにするなら、セメントよりもスクリューにした方が良いらしい。ネジなので、外す時に外しやすい。セメントは外しにくいので、骨まで痛めてしまう場合があるようだ。

歯周病は、心筋梗塞や脳卒中になる可能性を高める。理由は、歯周病菌が全身の血液に流れ、血液がドロドロになるから。心筋梗塞になるリスクは2倍、脳梗塞は2.8倍。歯周病の原因はプラークの放置。インフルエンザなどの呼吸器系の感染症にもなりやすいらしい。対策は、定期検診のクリーニングでプラークを取ること。

歯科医の選び方として、「ラバーダム治療」をしているかが判断材料になる。やっていれば、ホームページに載せているらしい。また、所属学会で「歯周病学会」、「歯内療法学会(根幹治療)」とあれば、良い治療をしている目安になるとのこと。

歯の治療は、スウェーデンが世界で最も先進的で優れているらしい。

以上

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たかまさ

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