東京大森の「鯖なのに」へ行ってきました。
知る人ぞ知る「鯖の塩焼き」だけをウリにした有名店です。店は大森駅の改札を出てから1分ほどのところにあります。行くまでは、きっとこだわりをもった頑固オヤジが丹念に鯖を焼いて、その一つのメニューだけだというから店内もさぞシンプルでキチッとした塵ひとつ落ちていないいかにも清潔なイメージの店なのだろうと勝手に想像していたのですが、一気にその想像は裏切られました。
焼いている店主らしき人は、今どきの若者風、若者でもなさそうだが、話し方も物腰もいわゆる優しそうな人だ。わりと雑然とした入口、入り口を入るとすぐに階段があって、しかも一人しか通れないくらい狭い階段、そして2階へ上がるとそこがこの店の全席であるようだ。しかも10人で満席だ。テーブルは靴を脱いで上がる座敷で、一人あたりのスペースも結構狭い、そして部屋には小さな窓があるだけでうす暗い。でも、1階で焼かれる鯖の塩焼きのいい匂いがして、期待感がこみ上げてくる。
一人前1000円だ。そして来た「鯖の塩焼き定食」。美味い!美味い!
これだけでビジネスになるなんて、大したもんだ。この店の店主らしき人が鯖について日本一の博学である訳でもない、鯖の焼き方ならもっと上手の一流ホテルの料理長だっているはずだ。でもこの店がここまで繁盛するのは、その理由は何か?
答えはシンプルだ。
「その物事にひたすら一生懸命で元気なこと!」
これはどのビジネスにも普遍な原理原則だ。私の仕事だって同じ。他のどんな業種においてもすべて同じだ。美味い鯖の塩焼きを食べて、ビジネスの勉強をしようじゃないか。よって、この記事のカテゴリーは「会社経営」に含めよう。