写真に関する質問をたびたび頂きますので、今日から7回シリーズで「写真の基本」についてレクチャーして行こうと思います。お役に立てれば幸いです。
「〇〇さんは高いカメラ持ってるから、写真もいいね」とか、「自分は安いカメラだから、いい写真が撮れない」などという会話をよく耳にします。では、高いカメラを買えばいい写真が撮れるのでしょうか?
答えは・・・NO!
高いカメラを買ったらよい写真が撮れるなら、誰だってそうしますよね。
次の写真は、どちらが高いカメラで撮った写真で、どちらがスマートフォンのカメラで撮った写真か区別がつきますか?スマートフォンの画面で拡大しないまま見る分には区別はつかないのではないでしょうか?
勿論、拡大して見たり、全紙や半切に大伸ばしプリントする場合は話しは別です。しかし、多くの方々の写真の利用目的は、Facebookやブログへの掲載であると思います。そしてその写真を見る側のほとんどの人もスマートフォンで見ています。
スマートフォンのカメラ機能もここ数年で格段に進化しましたので、スマートフォンやノートパソコンの画面で見る限りでは区別がつかないほどです。それどころか、撮る対象によっては、スマートフォンで撮った方がいい写真が撮れる場合も多くあります。
一眼レフじゃないと撮影できないものは、スポーツ写真、舞台写真、グラビア、物撮りなどまだまだ沢山ありますが、これらの撮影の多くはプロの世界です。
以下は余談になりますが、我々プロはどんな撮影でも一眼レフを使います。仕事の撮影では、たとえスマートフォンのカメラでも済む撮影であっても一眼レフを使います。お金をもらった仕事の撮影への礼儀でありパフォーマンスでもあります。
では、スマートフォンや安価なコンパクトカメラでも魅力的ないい写真を撮るにはどうすればいいのでしょうか?
これから、順次書いて行きたいと思います。