「人はなぜ働くの?と子供から質問される。」
という友人の投稿を読んで、久し振りにブログを書きたくなりました。
人はなぜ働くのか?
人は、自分の好きで得意なことをやり続けて人生を謳歌するために「自分の好きで得意なこと」をやって、お互いに多くの人の役に立つために生きています。そのことを「社会人として仕事をして働いている」と言います。働くとは、辛いことをするのではなく、嫌なことをするのではなく、好きで得意で楽しいことをすることです。それを仕事といいます。それを働くといいます。そして「自分の好きで得意なこと」は、それに気づくことが出来るかどうかは別として、全ての人に平等に神様が与えてくれていると思います。
しかし、残念なことに、多くの人が本当は嫌いだけど給料が高いからなどの理由で仕事を選択してしまっています。短期間にお金を調達したいという目的があるなら、その選択は大変有効です。私も若い頃、旅をする資金を調達するために、昼間は工事現場で働き、少し仮眠をして、夜はパン工場の夜勤をした時がありました。そうすることで、1/2の期間で資金調達が達成できた訳です。しかし、この働き方を1年も2年も10年もするなんて、決してやりたいことではありませんでした。体力的に無理というのもありますが、精神的に無理です。高給ですが興味のない仕事を、資金調達のためにやっているのですから。
空手や柔道が、食べることより寝ることより好きな人がいます。彼らは、空手や柔道の指導者になったり、指導者になるほどの実力者になれずとも、道場や協会の事務仕事で携わったり、取材する立場で携わったりしている人もいます。
私は、小学生の頃から地理と写真が大好きでした。その道の大家になるには、まだまだ修行が必要ですが、社会人になってから、地理と写真で生計を立てています。だから、仕事と遊びの境目がありません。24時間いつも楽しい。
大学進学の時、高校の恩師たちは、私に地理学以外の学部に行くことを強く勧めました。当時の私は、地理学の他に経済学部なども受かっていたので、4年後の就職の際、地理学では就職先が少ないという理由からです。恩師たちは、私の将来を考えて言ってくれているのは良く分かっていました。しかし、「4年後の就職のために経済学部? その時社会がどう変わっているかなんてわからないのに?」という想いで、私は迷うことなく地理学を選びました。
地理学へ行かなかったら、こうして地理で仕事をすることはなかったと思います。いや100%なかったでしょう。どんなに好きで得意なことでも、趣味でやっているだけでは仕事を依頼してくれるクライアントはいない業界だからです。迷わず地理学へ進んで本当に良かったと思っています。
「全ての人にとって、人生は楽しむためにあるもの。」
こう話すと「自分が好きで得意なことが見つからないから苦労しているんだ。」という声が沢山聞こえてきそうですが、それを見つける話は改めて別の機会に書きたいと思います。
悩んでいる誰かの、少しでもお役に立てたら幸いです。
写真は、新人社会人の頃、現地調査をしている私のようです。笑