日本は、自然災害が多い国である。
自然災害は、津波災害、洪水災害、土砂災害をはじめ、どの災害も同じような災害が同じような地域で、歴史上繰り返して発生しています。
ですから、歴史災害(人間の被災記録が残っている、過去に実際に起った災害)を詳しく調べ、どんな自然現象であったのか、当時の人々はどのように対処したのか、助かった人はどのような避難行動をとったのか、犠牲になってしまった人はどうして犠牲になってしまったのかを、専門家だけでなく一般住民の一人でも多くの人が知ることは、今後の防災・減災に直結する大変重要なことなのです。
私の仕事は、このような「歴史災害」を調査・研究し、その成果を学会や講演会を通して、専門家だけでなく広く一般の方々へも分りやすくお伝えすることです。このブログでも、少しづつ語って行きたいと思います。
写真は、岡山県倉敷市真備町の蔵の壁に残る、上段が明治26年(1893)の洪水跡、下段は平成30年(2018)の洪水跡。
真備町は、平成30年に大洪水があり、全国のニュースでも放送されましたが、その125年前の明治26年にも、それ以上の規模の洪水があったことが分かります。