シニア起業

一人社長のシニア起業が流行っているという。はたして本当に賢い方法だろうか?私も20年以上経営者をやってきているので、その経験から気づくことを真剣に伝えようと思う。「誰でも簡単に○○できる!」などというつもりは全くない。経験に基づいた本当のことを伝えなければ、役立つ情報にはならないからだ。

作家、作曲家、ブロガー、今流行りのYouTuber(作家も作曲家も、「売れる」という文字が先頭に付くのが大前提であるが)など一部の特殊能力を持つ人は別として、一般的には、自分の人脈や営業力で仕事を取ってきて、取ってきた仕事を自分で「労働」して、契約書などの事務処理もして、経理もする。結構大変である。いや、かなり大変である。最初のうちは、おそらく多くの人にとってそれは新鮮で楽しいことに感じるだろう。しかし、これが日常になるのだ。楽しいと思うのは最初の1~2年であろう。私も、30代の頃に独立し、それを経験しているので、実感として痛いほど分かっている。

そして、一人社長の法人であっても、人生初の「代表取締役」という肩書をつけて、いい歳であっても内心有頂天になってしまう人もいるだろう。ほとんどの人が最初はそうなのかもしれない。当たり前の感情だと思う。元気が出て良いことだと思う。しかし、一人社長なのだ。代表取締役で当たり前、そして資本金審査のない今は、なろうとすれば誰だってなれるのである。

最も重要なこと、自覚しなくてはならないことは、これから数年、数十年、自分の労働力だけで仕事を続けていかなければならないという、過酷な道に突入したことを自覚することである。仕事の指揮・管理をするのではなく、社員を雇わない限り自分が「労働力」になるのである。ほとんどの人は、自分はまだまだ何年も仕事ができると錯覚しているのである。まして、シニア起業しようと思う人は、元気な人が多いから、ほとんどの人がそうであろう。しかし、誰にでも病もあれば、不調もあり、老いも確実にやってくるのである。

つづきは、また私の時間の許す時に。
経験に基づいた本当のことを書きます。

この記事を書いた人

たかまさ

たかまさ

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