「志を得ざれば、再び此地を踏まず」
全ての言葉が心に響く。
私の人生で初めて出会った偉人である。
小学3年生の頃、母に買ってもらった本が今でもとってある。愛着があって捨てられないのである。いや、捨てる気など全くないのである。
初めて出会った偉人が、自分の感性とマッチしていたようで、私は幸運であった。彼の人生を暗記してしまったし、彼の言葉は、どれをとっても私にはシビれるものばかりである。それは、小学生の頃も今も、そのシビれ具合は変わらないのである。
今、世の中はコロナショックで大変なことになっている。
しかし、彼の幼少の頃の境遇、それを乗り越えた努力に比べれば、我々一人一人ができることはまだ山ほどあるはずである。
「家が貧しくても、体が不自由でも、決して失望してはいけない。人の一生の幸も災いも、自分から作るもの。周りの人間も、周りの状況も、自分から作り出した影と知るべきである。」
「ナポレオンは、夜3時間しか眠らなかった。彼になしえられる努力が、自分になしえられぬはずがない。」
「誰よりも三倍、四倍、五倍勉強する者、それが天才だ。」
「過去を変えることはできないし、変えようとも思わない。なぜなら人生で変えることができるのは、自分と未来だけだからだ。」
「人は能力だけでは、この世に立つことはできない。たとえ、立身しても、機械と同様だ。人は能力と共に徳を持つことが必要である。」
「人生最大の幸福は一家の和楽である。円満なる親子、兄弟、師弟、友人の愛情に生きるより切なるものはない。」
どの言葉を聞いても、アドレナリン、ドーパミン、セロトニンが同時に放出される感じである。相反するホルモンなんて話はどうでもいい。とにかくヤル気を奮い立たせてくれるのである。
3日も4日も連続して徹夜仕事をしてこられたのも、打たれても絶対に負けないできたのも、家族を大切にしてきたのも、全ては彼から学んだことである。