私、小学生の頃、自分の自転車を持っていませんでした。
自転車を持っているなんて当たり前のこと、と思われるかもしれませんが、あの頃、わが家はとても貧乏で、両親は、朝3時に起きて、夜は10時頃まで働いていました。そんな環境でしたので、「自転車買ってくれ」とは言えなかったし、言いたくもありませんでした。
でも、友達は皆んな、カッコイイサイクリング自転車に乗って気持ち良さそうでした。
私は、自分の自転車を持っていなかったから、皆んなが自転車で遠くへ行く時、いつも走って追いかけていました。
・・・すると、数年後、すごいことが起こったのです。あれは小学校4年生の頃でした。気がつくと、同級生の倍くらいの太ももになっていたのです。
小学校低学年の頃までの私は、運動会の競争でも、だいたいいつも4位であることが多かったのですが、その後、50m走、100m走はいつも1位以外取らなくなっていたのです。
・・・このままずっと自転車を買ってもらわなかったら、ボルト選手も目じゃなかったと思います!人類初の8秒台になっていたはずです!間違いない!