神奈川県藤沢市には「遊行寺」という由緒ある寺院があります。歴史的なことは、私が語るまでもなく多くの情報がすぐに調べられます。
さて、この寺院の境内には、たいそう大きな銀杏の木があります。ある時、台風で大木の半分くらいがなくなってしまいましたが、幸い残り半分はこうして元気に生きています。
そして、ここからが本題。
遊行寺の近くの家の子どもたちは、悪いことをすると「おまえは遊行寺の銀杏の木の下から拾ってきたんだよ」と脅されます。
どうやら、大人になって、同窓会などでこの話をすると「うちも!うちも!」と、皆んな同じだったことが分かりました。
遊行寺は、藤沢駅からゆっくり歩いて15分くらい。境内は広くて、とても気持ちの良い場所です。遊行寺へ行ったら、是非この話しを思い出して下さい。「この辺で育った子どもたちは、皆んなこの銀杏の木の下から生まれたんだなぁ」と想像してみて下さい。ほら、今すれ違った散歩しているお爺さんも、自転車に乗っているおばさんも、この辺の人は皆んな、この木から生まれたのです。
旅が10倍楽しくなりますよ!良い旅を!